2012年 03月 30日

魚戦記2―完結編―

魚戦記1の続きです。

とりあえず、「このまま飼える」という歌い文句の水槽があまりに小さくて窮屈そうなので、時々広いところで運動させてやろう。
と考えた飼い主、洗面器の金魚と猫をその場に残し、仕事をするために別室へと移動したのでした。

そして、しばらくの後。

「そろそろ魚を水槽に戻そう……」
そう思って再び魚たちの元へと戻ってきた飼い主が眼にしたものは!


魚の姿が消えた洗面器と

その洗面器の横で、気のせいかエラく満足げに横たわる猫の姿。

ま…まさか………お前

魚食べた?!

猫「?」

反省の色ナシ。
あまりのことに、衝撃を受ける飼い主。
猫のために買った魚とはいえ、まさかこんな悲惨な最期を遂げさせる結果になろうとは……。

空ろに水を湛えたままの洗面器の傍らにヘナヘナと座り込み、床に手を着いた

その指先に、ぬるりとした感触。

ぎょっとして手を引っ込め、一体何を触ったのかと恐る恐る眼を凝らすと、
そこには、ホコリにまみれてピクリとも動かぬ魚の姿が。

そう、魚は猫に食べられたのではなく、自分で洗面器から飛び出してしまっていたのでした。
慌ててホコリを取り除き、人工呼吸……は無理なので、そのまま水の中へ戻してみたところ。
魚はそのまま沈んだ……かと思いきや、息を吹き返して元気に泳ぎだす。

ほっとしたところで、最初の発見現場から少し離れたカーペット上で、もう一匹も無事救出、
こちらも水に入れてやると、やはり元気を取り戻したのでありました。

九死に一生を得た二匹の魚は、その後も特に猫の関心を得ることも無く、平和な魚生を送っておりますとさ。


――完――



後記
魚戦記、6年の歳月を経て、ついに完結!!
魚戦記1の続きを気にしておられるかもしれない一部のファンの方に今さら捧げます。ごめんなさい。

ちなみに本文は6年前に書かれたものであるため、現在の状況とは一致いたしません。
[PR]

by sumena | 2012-03-30 18:40 | ペット


<< 蛸壺      京都にイルカがやってきた >>