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好古

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2011年 11月 27日

天災は忘れた頃にやってくる、というお話

先日、仕事をしながら何となくラジオをつけると、ちょうど3月の津波被害に関するエッセイのようなものを朗読しているところでした。

内容に頷きつつ聞き入るも、何か違和感。
言葉の端々に感じる古めかしさ。
そうとうお年を召した方が書かれた文章なのだろうか、と番組内容を調べてみて、びっくり。

読まれていたのは、今から80年近くも前に書かれた、寺田寅彦先生の論文なのでした。
今年の大津波の話と思って聞いていたのは、実は昭和8年に起きた三陸大津波の話。
内容は、「37年前(つまり明治29年)にも同じような災害(三陸大津波)が起きているのに、またこの現代(昭和8年)において、何故かくもおびただしい被害を出してしまったのか」ということについての考察です。

どれほど時が経とうとも、やはり人間というのは本質的にはあまり変わらないのだな、ということを、あらためて思い知らされたひとときでした。

ご存じの方も多いかも知れませんが、ご興味のある方は、ご一読を。

津浪と人間(青空文庫に飛びます)

by sumena | 2011-11-27 23:46


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